NPO法人とは
NPO法人(特定非営利活動法人)とは、平成10年から設立できるようになった法人です。営利を目的とせず(非営利)、社会貢献を目的とする事業体に法人格を付与する制度です。
現在、約35000の団体が認証され、NPO法人として活動しています。(平成20年6月現在)マスコミ等で耳目を集めるような団体が現れる一方、反社会的な活動の隠れ蓑にしたり、事業実体のない法人も存在しています。
NPO法人の「非営利」とは、無償のボランティアを意味するものではありません。得られた利益を出資者(社員≒会員)に再分配しない、という意味に過ぎません。したがって、スタッフには給料を支払い、社会保険に加入しても全く問題はありません。そして、得られた利益については事業や団体の発展のために再投資しなければいけません。
かつて公益を目的とする法人は「財団法人」「社団法人」ぐらいしかありませんでした。一般人やボランティア団体が設立するには、とてもハードルの高いものでした。簡易に設立できるNPO法人の登場で、一般の人が公の事業を担うための選択肢が増えたことになります。
設立は「簡易」と書きましたが、株式会社の設立よりも大変です。株式会社は法務局に登記をすれば設立できますが、NPO法人の場合は所轄庁(内閣府もしくは都道府県)の認証を得る必要があります。
認証を得るためには、申請書を作成する必要がありますが、その中でもっとも面倒なのが、2年分の事業計画書・収支予算書・定款です。所轄庁それぞれに設立の手引きを発行しておりますが、ある程度の知識やノウハウがなければ、手引きだけで矛盾なく書類作成をするのは厳しいものがあります。
「設立のメリット・デメリット」をよく質問されますが、正直「つくった人次第」としか言いようがありません。
例えば「助成金が貰いやすい」という風に言われますが、正確には「助成金を貰う対象となりやすい」です。貰いやすくなるわけではありません。そもそも、助成金を宛てに事業をやること自体が間違っています。(資金獲得手段の一つとして重要ではありますが)
他にも「契約の主体になることができる」ということも言われますが、これをメリットと言うには何かが違うような気がします。強いて言うなら、複数の人と責任をシェアできるのがメリットといえるでしょうか。
NPO法人については、準備と熟慮を重ねた上で、設立することをお勧めします。



